ホームページは作って終わりではなく、運用して行くためのスキルが必要になってきます。ホームページを公開して放置状態ですと、アクセス数が集まらないどころか改善も行われず「ただあるだけ」になってしまう可能性があるからです。
今回は「ホームページを運用するために必要なスキルとは？」について、ご紹介していきます。ホームページの運用スキルが身につくと、ホームページだけではなく様々なことに活用できるようになります。

そもそもホームページの運用って何？

ホームページ運用とは、自分の「ビジネス」「サービス」「コンテンツ」をインターネット上に公開し、管理・維持・更新する活動のことです。ホームページは、ウェブサイトの中で最初に表示されるメインページのことを指し、そのページを運用することが重要です。
ホームページの内容は基本的に自由で、会社紹介に限らず、ブログサイトのように「自分のアイデアや知識」などといったコンテンツを世界中の人々に共有することが可能です。
運用と聞くともうすでに作ったものだから「ほぼ何もしなくても良い」は、間違いですので注意しましょう。ホームページの運用（管理・維持・更新）に必要なこととしては、主に「コンテンツの作成」と「編集」があります。
自分のホームページに掲載する情報やコンテンツ（文章、写真、ビデオなど）を新たに作成したり、すでに作成済みのページに関しては更新したりなど、アクセス数を増やすために試行錯誤していかなくてはなりません。
常に最新の情報を提供することで、訪問者に価値のあるコンテンツを提供することができます。他にもアナリティクス（分析解析ツール）やサーチコンソール（検索分析ツール）などを使用し、分析業務を行うことでユーザーの求められているサイトに近づけることができます。
これらをまとめて、ホームページの運用となります。
では、ホームページ運用に必要なスキルとはなんでしょうか？

大きく分けて以下のスキルがホームページ運用に必要なスキルと言えます。

1.コンテンツ作成と編集能力
2.HTMLやCSSなどの基本的なウェブ技術の知識
3.SEO（検索エンジン最適化）の基礎知識
4.アクセス解析とデータ分析のスキル
5.コミュニケーションとチームワーク
6.SNSを活用する

それぞれ詳しく説明していきます。

1.コンテンツ作成と編集能力

「コンテンツ作成と編集能力」とは、ホームページ上で表示される情報やコンテンツを作成し、編集する能力のことです。ユーザーにとって魅力的で有用なコンテンツを提供するために必要なスキルです。ただコンテンツを作成したり編集したりすれば良いというわけではなく、その作業を行うために「文章作成能力」「適切な画像の選定」「クリエイティブ力」の3つの能力が問われます。
これらの3つの能力が備わっていると、ホームページ上で魅力的で有益なコンテンツを作成・編集することでき、ユーザーの興味を引きつけ、価値を提供することができます。
特に「文章作成能力」はただ文字を作成すれば良いというものではなく、選ぶ文言によってもユーザーの離脱率に関連してきます。
ホームページでは文章が最も重要な役割を果たします。
読みやすく、理解しやすい文章を作成する力というのは意外にも難しく、情報を明確かつ魅力的に伝えることが重要になります。
「適切な画像の選定」に関しては、画像はユーザーの視覚に強いインパクトを与えることができます。
魅力的で興味を引く画像は、ユーザーの注意を引きつけ、コンテンツへの関心を高める効果がありますのでブランドや製品のアピールに役立ちます。
自身のホームページのイメージを伝える上でも画像選びは非常に重要な工程の1つですので、妥協せずにこだわりたいところです。適切な画像の選定は、ユーザーエクスペリエンスの向上やブランドの魅力を高めるために欠かせない要素で、マーケティング戦略の一環として、戦略的に使用することが重要です。

2.HTMLやCSSなどの基本的なウェブ技術の知識

HTMLとCSSは、ホームページ運用において基本的なウェブ技術として重要な役割を果たしてくれます。HTMLとCSSについて、聞いたことがないという方も少なからずいるかと思いますので、少し説明いたします。
HTMLとは、ウェブページの構造やコンテンツを記述するためのマークアップ言語です。
HTMLを使用することで、テキスト、画像、リンク、見出し、段落などの要素を定義し、ページの構造を作成することができます。一方で、CSSとは、ウェブページのスタイルやデザインを定義するためのスタイルシート言語です。
HTMLで定義された要素に対して、CSSを使用して見た目やレイアウトを指定することができます。皆さんが普段見ているサイトのかっこいいデザインや凝ったデザインは、CSSで設定されているということです。
HTMLとCSSは密接に関連しており、HTMLで構造を定義し、CSSでスタイルを指定することで、見栄えの良いウェブページを作成することができます。
ホームページ運用では、HTMLとCSSの基本的な構文と要素を理解し、適切に使用する能力が求められます。HTMLとCSSを理解することができれば、UI（ユーザーの目に触れるデザイン）・UX（サービスを通じてユーザーに与える体験）のことを考えながら、サイトを構築または編集することができます。
HTML・CSSは出来ることに越したことはありませんが、出来なくてもWordpress（サイトの作成やブログの作成などができるツール）で手軽にデザインを構築したり編集したりすることが出来ますのでご安心ください。
ですが、HTMLやCSSが出来ない分、自由にデザインやサイトの骨組みを変えるのは難しいということは覚えておきましょう。

3.SEO（検索エンジン最適化）の基礎知識

SEO知識というのは、勉強すればするほど複雑で全部を理解するのは難しいというのが本音になります。ですが、ホームページを運用する上で、SEO知識というのは切っても切れない運命共同体みたいなものです。
なので、難しいから諦めるのではなく、少しづつで良いのでゆっくり理解していきましょう。最初は、基礎知識の部分だけでもホームページ運用は出来ますので、臆さず頑張っていきましょう。
SEO（Search Engine Optimization）とは、検索エンジン最適化の略称であり、ウェブサイトやウェブページが検索エンジン上でより高い順位で表示されるように改善するためのプロセスや戦略のことを指します。
SEOで最低限おぼえておきたい対策は以下になります。

1.内部施策
2.外部施策
3.コンテンツSEO

SEOについては、以下のサイトで詳しく紹介しておりますので、ぜひ覗いてみてください。

参考サイト：【初心者向け】簡単！！だれでもできる！？ホームページ運営に欠かせないSEO対策とは？

SEOの目的は、検索エンジン上でのウェブページの表示順位を向上させ、ターゲットユーザーにアクセスしてもらいやすくすることです。

4.アクセス解析とデータ分析のスキル

ホームページ運用におけるアクセス解析とデータ分析のスキルは、Webサイトの成果を最大化するために重要です。
Webサイトの成果の最大化というのは、自身のWebサイトが「集客」「コンバージョン」「エンゲージメントの向上」「ブランドの強化」「ユーザーエクスペリエンスの向上」など、それぞれが高い数値で世の中に貢献していることを指します。
基本的にアクセス解析とデータ分析は、アナリティクスやサーチコンソールなどのツールを用いて数値ベースでユーザーの動向を調べることができます。ユーザーの行動を知ることができれば、「CV率（目標達成）の向上」「SEOの最適化」「UI・UXの向上」を促すことができるようになります。
最初はアナリティクスやサーチコンソールの使い方になれず、難しいと感じるかもしれませんが、徐々に慣れてくるのでご安心ください。アクセス解析とデータ分析のスキルは、極めることができれば非常につよいスキルとして、ホームページ運用に関わらず、さまざまな分野や業務に応用することができます。
例えばSNSマーケッターやSEOスペシャリスト、データアナリストなどたくさんの職種で活かすことができるようになります。
今の時代は、マーケティングができるようになるとどこの業界からも引っ張りだこですので、頑張って身につけたいところではあります。

5.コミュニケーションとチームワーク

ホームページ運用は1人で行うには、なかなか大変な作業が山盛りにあります。なので、ホームページ運用には「コミュニケーション」と「チームワーク」の能力が必要不可欠です。
効果的なコミュニケーションにより、目標共有や問題解決をスムーズに行い、ホームページの品質向上と目標の達成に良い結果をもたらしてくれるようになります。
特にホームページとなると、品質向上のためにデザイナーやコンテンツライターなど異なるスキルを持つ複数のメンバーが関与することがあります。
コミュニケーションを通じて、各メンバーの役割と責任を明確にし、効率的な作業を実現可能にしてくれます。コミュニケーションとチームワークが出来ていないと、良いホームページというのは作ることができず、マーケティング戦略も計画しづらいといった課題が出てきます。
コミュニケーションを行うことで、チーム全体で作業の優先順位や期限を把握しやすくなります。なので、定期的な進捗報告やミーティングを通じて、メンバー間での情報共有と調整を行いましょう。
そうすることで、運用においても良い結果をもたらしてくれます。

6.SNSを活用する

ホームページの運用では、SNSの活用も重要です。ホームページを運用するとなるとSEO対策を十分に行ったとしても、十分な効果（アクセス数）を得るためには、最低でも3ヶ月から半年かかると言われています。
成果が出るまで、時間がどうしてもかかってしまうホームページ運用は、即効性の部分でどうしてもデメリットが生じてしまいます。
そのデメリットをリカバリーする形でSNSを活用していきます。
SNSはSEOとは違い、即効性が高くリアルタイムでユーザーに情報やコンテンツを届けることができます。SNSがうまくハマれば、自身のホームページをSNSを通じて知名度やアクセス数を多く増やすことが可能になります。
SEOの効果が出てきた時に、SNSの効果も合わせれば相乗効果でより多くのアクセス数を自身のサイトに促すことができるようになります。
今おすすめなSNSは「Twitter」「TikTok」がおすすめです。Twitterは「いいね」「リツート」機能のおかげで、リアルタイムで情報が素早く拡散されるので、ユーザーをウェブサイトに誘導するのに非常に効果的です。
ウェブページやブログの新着記事、プロモーションキャンペーンなどをツイートすることで、ユーザーの関心を引きつけ、アクセス数を増やすことができます。
TikTokは、15秒から60秒までの短い動画を通じて、クリエイティブな表現を可能にしています。
ウェブサイトのプロモーションビデオや裏側の映像、商品の紹介などを魅力的なビデオコンテンツとして発信することで、ユーザーの興味を引きつけることができます。
それにより、ホームページに遷移してくれてアクセス数を増やすことが可能になっています。
最近では多くの会社がTikTokを活用しはじめているのも、そのためでしょう。ホームページ運用において、TwitterとTikTokを活用することは非常に有益です。
両プラットフォームをうまく組み合わせて、ウェブサイトへのアクセス数の増加やユーザーエンゲージメントの促進を図りましょう。

まとめ

今回は「ホームページを運用するために必要なスキルとは？」について、お伝えしてきました。
ホームページの運用は様々なスキルが必要になってくる重要な仕事になります。中には難しいスキルがあったかと思いますが、時間をかけていけばいずれできるようになります。
質の高いホームページを作り上げるためにも、実際に運用していき、仮説検証を繰り返すことで競合にも負けない強いサイトが作り上げられるように、頑張っていきましょう。

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